劇場でひとり、しめやかに発狂

観劇、コンサート、映画などの感想

ジャニーズという沼、Travis Japanという深い穴

2020年中に書けた…よかった…

この歳で、ジャニーズグループに強く興味を持つとは思わなかったので、熱に浮かされているうちに文章として残しておきたいと思い、書き始めたら3か月もかかりました。遅筆すぎる沼落ちブログです。

 

生まれてこの方ずっとエンタメ好きです。

ここ10年くらいは主にK-POPのファン。5年くらいはかなり細かく追いかけていたものの、生活の変化とともにスタンスも変わって、最近は決まったグループの音源を買ってライブに行って、とライトな感じで応援していました。

もちろんジャニーズも好きです。かつて母が男闘呼組のファンクラブに入っていて、私のライブデビューも男闘呼組。ですが、自分はそこまでハマることもなく、ずっとエンタメ好きのイケメン好きの延長として好き、という感覚。そんな中、なぜ今になって強烈にはまったのか。

 

SixTONESの動画を見たことがすべての発端でした。

2020年1月。当時京都旅行を控えていて、情報収集する中、偶然この動画を発見。


SixTONES - Kyoto Drive Vol.1

これを見て「え、ジャニーズの若手、こんなにおもしろいの?」とびっくりしたのです。関ジャニ∞とか嵐のおもしろさはあくまで玄人芸だと思っていたので、ついこの間までJr.だった人々がここまでバラエティセンスに長けているとは知らず、がぜん興味を持ってしまいました。(京都の情報も普通に参考になりました)

昔からボキャブラリーや言い回しというか、言葉を操ることに興味があって、中高時代はお笑いファンでした。しゃべくりがうまい人は頭の回転が速い。そういうところに惹かれる傾向があったのも、前のめりになった理由です。

SixTONESのチャンネルを見た後、ジャニーズJr.チャンネルにも彼らの動画がアップされていることを知り、今度はそちらをゴリゴリと漁る日々。しゃべれどもしゃべれども湧いてくる大量のボケ、坊っちゃん芸、スカし芸、からのつっこみ。あまりにも芸達者な彼らに、笑いすぎて涙が出た動画も多々。え、ジャニーズだよね?、あ、顔がいいわ、やっぱりジャニーズ、と何度も我に返りながら、駆け抜けるように一気見。いやほんとに、顔がよくて面白いってすごいな。

 

で。

そうなると、ライバルという立ち位置でデビューしたSnow Manにも必然的に興味を持ってしまう。見てみるとこちらもまた別角度からおもしろい。

九者九様、キャラクターがあまりにも立ちすぎている。受ける印象はストより和やかながら、たまに飛び交う辛辣なツッコミ、唐突に始まるParty Time!、字幕芸など、多彩さに魅了され、ポテンシャルの高さにまたしても驚きました。


Snow Man 【超簡単】オリジナルうちわを作ってみた!

こういう何気ない企画にも漂う確固たるおもしろさとチームワーク。

矢継ぎ早のボケツッコミで頭痛がするほど情報量の多いストの動画に対し、肩の力を抜いて見られるやりとりが続く。それでいて、不意打ちのパワーが強くて後を引く(のちにゆり組や佐久間・京本幼馴染ペアのことなどを知って、設定の渋滞どうなってるの?と思ったのも興味ポイント)。というわけでストでついた勢いそのまま、スノの動画も一気に観了。

 

肝心の本業であるパフォーマンス動画も並行して見る。


SixTONES - Imitation Rain (Music Video) [YouTube Ver.]

え…?良すぎない?

のびやかで聴かせるボーカルにこなれた身のこなし、そして言わずもがな曲の素晴らしさ…ジャニーズと言えばありったけのスパンコール、もしくはドクロというステレオタイプな思い込みをぶち壊していく洗練された出で立ち。素敵…これは永遠に歌い継がれる系のデビュー曲じゃん…


Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.)

…ん?これも良すぎない?目が足りないな?バク転はおろか、それ以上のアクロバットも軽々こなしてしまう?身体能力?目まぐるしく変わるフォーメーション?え?脳内文字化け。知識が追いつかない。

「…ちょっと待って、おもしろいだけじゃない?歌って踊れすぎてる?そして垢ぬけている…ジャニーズ全方位的にすごくない?!なぜ私はこれを知らなかった?」と、瞬く間に血が沸騰。「がっつりはまってしまうかも」と沼入りを予感したのでした。


SixTONES【YouTube FanFest】舞台裏に密着!!


Snow Man【YouTube FanFest 2019】舞台裏公開&重大発表

そもそも、デビューする前に自分たちの名前を冠して舞台の場数を踏んでいることも知らなかった(それってもはや巷でいうデビューでは?)。長いJr.時代でこつこつ度胸つけて今の彼らがあるんだと思うと、また感心が深まる。

そしてここまでの映像をすべてYouTubeから得られるって、一昔前はあり得なかった。門戸が開いたおかげで、幅広い人が情報に辿りつける。そうすると有料コンテンツにリーチする人も増える。ただし最終的にお金を払うかどうかは各々決めればいい。これをジャニーズが許す。なんと良き時代かな。

 

で、です。


Travis Japan【命がけ極限クイズ】全員正解するまでジェットコースター降りれません!

前置きが死ぬほど長くなりましたが私はTravis Japanのファンになりました。

は?って思うでしょう。

ここまでの流れでスノストじゃないなんておかしい。でもしょうがない。沼に足を入れたら、さらに深い穴があったので。

 

ひとしきりスノスト動画を見終えたところで、「まあ他にもグループあるし、ひとまずJr.チャンネルこのまま見てみるかな」という軽い気持ちがことを大きくしてしまった。

 

最初に見たのがどの動画だったか定かでないのですが、最初に見たサムネは強烈に覚えている。


Travis Japan【祝成人★松田元太】メンバーの愛情を検証!?

これです。すごい顔芸やる人がいるんだなと思ってた。

 


Travis Japan【宝探し】珍品続出!?金属探知機で夏の思い出探し!

驚いたのはあまりにのんびりした雰囲気。さっきまで猛獣エリアにいたはずなのに気づいたら牧場みたいな。決して静かなわけではないけれど、実にぽかぽかしている。


Travis Japan【鬼が内緒の鬼ごっこ】鬼は誰!?メンバー全員で疑心暗鬼に!

ともすると険悪になりそうなこんな企画。ゲームをかき回したり、ちゃんとキれた作戦を練ってそこそこシリアスな展開なのに、なぜかアットホームに感じてしまう。

このおだやかな空気はどこからくるのだろうと思ったとき、まずほぼ全員ボケだということに気づきました。明確なつっこみがいない。

そして誰も誰かのことを芯からけなさない。とげのある言葉も言わない、言ったとしても必ず誰かがフォローする。これ根がぽかぽかというより、ぽかぽかをキープできるよう気を配ってるな?と悟りました。

スノストを見終えた頃、コロナが急速に感染拡大し、トラジャを見始めたあたりは緊急事態宣言の真っ只中。当初、外に出られないことや錯綜する情報がストレスになってしまって、大分心が荒んでいた。そのせいで本来好きなはずの言葉の応酬やハイテンションを重く感じてしまって、エンタメに触れるのをためらうこともありました。

そういう状況にぴったりとはまったのがトラジャの空気感だった。スノストの動画がステーキやハンバーグなら、トラジャのはみそ汁。今ある元気を後押ししてくれるというより、落ちている時でも染み渡る優しさ

そこから彼らの発信するものに癒され、徐々に気持ちが上向いて、どのグループよりも動画をしっかり見て、連日「今日は仕事と家事とトラチューブ見る以外何したっけ?」という状況に。だんだん楽しくなってオタクの感覚を取り戻してきたのもこの頃。

 

そういうわけでもちろんパフォーマンスも見るのですが。


Travis Japan「夢のHollywood(アンコール)」(「ジャニーズJr.祭り2018」単独LIVE in 横浜アリーナ)


Travis Japan「VOLCANO」(AUSTIN MAHONE Japan Tour 2019@横浜アリーナ)

え、ギャップ?…すごい…画面から伝わる気迫と意気込み。どこかノスタルジックで、ショーマンシップたっぷりの、まさにジャニーズという楽曲がとても合う。かとおもえばロックテイストの曲もこなす。私が好きになった頃のシャカリキK-POPに近いがむしゃらさも感じる。


Travis Japan【ダンス動画】Lock Lock(dance ver.)

定点で見るとさらにわかるフォーメーションの良さ(トラジャに限らずジャニーズの練習動画が見られるの感動)。メンバーが中心になって振り付けている楽曲も多いと知って驚いた。

Travis Japanが踊れるグループだ、ということは風の噂で知っていたのですが、実際映像を見て、その熱量と技量、何より生き生きと舞台に立つ様に心奪われました。

 

こうしてキャラクターやパフォーマンスを知ったところで、ここに至るまで彼らがどういう道を辿ったのか気になった。気落ちしていたことなど遠い昔のように、もはやすでにただのオタク。その中で、メンバー編成の変更、松松の加入、8.8など、観測可能な範囲で言葉や事実を目にし、彼らが決して鳴り物入りの順風満帆な今までではなかったことを知りました。


Travis Japan【赤裸々告白!】ジャニーズJr.ライブ&ドキュメントDVD「素顔4」発売記念インタビュー

同じ人は多いでしょうが、ここで宮近くんが発した「残酷さもエンターテインメントになる」という言葉は忘れられないです。なんと達観した人がこのチームを率いているのだろうと。だからこそ、それに応えるようにあの空気感が作られるのだろうと。答え合わせが出来た気がして、またしても心をつかまれた。

 

何はなくとも日々やることだらけなのに、その上で未曾有の社会情勢に飲まれている。そんな中、彼らが平和に、誠実に、活動するさまに心奪われ、嫌なことは一旦手放して、楽しく応援できそうだなと思いました。

互いをないがしろにしない優しさ、真摯なパフォーマンス、決して平坦ではない道のりだからこそグループを大事に思う気持ちを(外から見るなりに)理解して、私も輪に加わりたいと思った次第。あれよあれよという間にトラジャ担になりました。

 

で。


Travis Japan【捜索願い】松田元太がデートで行く場所を推理!?

その中でも私は松田元太くんに持っていかれました。まさか自分がサムネの変顔の人を応援することになろうとは(笑)

 


Travis Japan【閲覧注意】怖すぎるお化け屋敷…廃ベッドに拘束(後編)

私が歴代推してきた人は総じて儚い。言葉を選ばないなら、この人についていったら人生波乱万丈になりそうな妖しい色気を放っている。

で、元太くんがそうかといえば逆な気がします。色気があるのは共通だけど、陰と陽でいえば私の好みは陰で、元太くんは完全に陽。儚いどころか生命力の塊な感じ(笑)

そして見た目はすらっとして爬虫類とかカワウソっぽい人が好き。

しかしげんげん、ハンサム街道ど真ん中。意外な選択をしたなと思います。

 

なぜ元太くんに惹かれたのだろうと考えたとき、自分がアイドルに求めるものが変わったのだということに気づきました。

今まで私は「自分の究極体」を投影するようにアイドルに興味を持つことが多かった。

頭でっかちゆえにいらぬ悩みを作り出して、自己憐憫に陥って、過ぎてみれば大したことはない。そんな悩ましい姿をそのまま色気や掴みどころのなさに変えている人。ルサンチマンをためて、自分のマイナス面を引きずり出して、それを強みに昇華しているさまを理想としていた。つまりは自己嫌悪スタートの好意

でも今は違う。卒業して、社会人になって、転職して、結婚して。立場が変わるごとに、嫌でも考える以上に行動せざるを得ない場面が増えた。その中で自分や自分以外に目を向けながら、面倒な部分を手放したり、折り合いつけたりをくり返してきた。一生最適解を導けなくとも、なんとなく嫌なところをコントロールできるようになってきたし、わかるようになってきた。何より、それでいいと自分で思えるようになった

だから、今は「私はこう、だけどあなたはこう。私にないもの持っててすごいね。」と、自己肯定の上に好きが成り立っている。だからこそ、瞬間瞬間素直に、あっけらかんと、言いたいことをはっきり口に出来る元太くんに魅力を感じたと思うと、かなり納得がいきます。 


Travis Japan【ドキドキ注意】自撮りで胸キュン選手権

きっとみんな大好きリップ企画。それぞれの振舞いに考え方がよく出てると思うのですが、設定が破綻しててもストレートに感情を伝えて、ここまでかわいく思わせる元太くんは末恐ろしい。ただそのままストレートなのではなく、肌感覚で打ち出した最善策がストレートっていう感じ。余計怖い(笑)(14:43の如恵留くんよ)

目下、コロナ禍の只中。小難しいことは抜きに、明るいのが一番。まして歳も10歳ちかく離れている。もはや自分がどうこうというより、息子(架空)、こんな風に育ってくれよな!という境地です(笑)

 

ここからは完璧に憶測なんですけどね。

私は考え事をするときに文字に起こして整理するタイプで。効率化や言語化が比較的得意なわりに、空間掌握みたいな非言語分野は苦手。

それに対し、元太くんは脳内に映像が浮かんでるのかなと。何かを言葉以外でアウトプットすることに長けている。それはお芝居やダンスにおける感情表現だったり、ファッションだったり。自分の魅せ方を心得ているわりに、なかなか説明する言葉が出てこないのはそういうことなのかなという邪推。

さらに言えばこういう感覚って先天的なものに後天的な要素が付随すると思うんだけど、私はそもそも激しく人見知りなので、一人遊びする中で活字や物質のような不動かつ具体的なものを糧に育ってきた。

対して元太くんはたくさんの人の中で、細かいニュアンスや感情の動きのような抽象的なものに囲まれて、感性を磨いて今がある気がする。

自分とまるで違う。全然違うからこそ素直にすごいなと思う。結局はないものねだりなのかもしれないけど(笑)

おまけにメンバーカラーが青で(好きな色で持ち物ほぼ青)、地元が埼玉で(同郷)、字がうまくて(字フェチ)、歯並びがいい(歯並びフェチ)。家族も仲良さそうで、松松という運命共同体もあって。何と深い魅力の持ち主。

だからこそ何かの媒体で、自粛期間中に親とも話せないくらい落ち込んでしまったと発言していたのは印象的でした。どんな人にとっても今は初めての環境。そんな時代に改めてアイドルを好きになってみると、また色々思うところがありそうです。一番下って往々にして空気読んでしまうから。明るい人ほど気づかいの人であるから。とにかくまずはどんな自分であっても愛してほしい。これに尽きる。どうかどうか健やかに。

 


Travis Japan【緊急企画】「Summer Paradise 2020」ウラ側見せます!

元太くんに限らず、メンバーそれぞれ見習いたい部分・勇気づけられる部分・これからにむけて背中を押したくなる部分、色々ある。その色々が集まって、どうにも応援せずにはいられないTravis Japanが出来ている。

辛いときにふっと心を軽くしてくれた彼らの活躍を願いながら、露出に喜びながら、引き続き応援したいなと思っております。

まだまだまだまだ言いたいことはあるのですが、次の機会に。

 

こうしてスノストをきっかけにジャニーズという沼を見つけ、自ら足を踏み入れた結果、Travis Japanという大きく優しい穴に吸い込まれたのでした。

はまってからというもの、ジュニア情報局に入ったり、アクスタ戦争赴いたりと、わからないことをおもしろがりつつ日々過ごしております。そんな余裕が出来たことに感謝しかないです。その上、手を差し伸べてくれる仲間もいてありがたい限り。お世話になっております。これから出会う方もどうぞよろしくお願いします。

 

というわけで

本日の総評:長い

以上、Travis Japanの穴に落ちた人でした。

これ最後まで読んでくださった方いるのかな…ありがとうございました。